少食・菜食のすすめ

人間の体は何でも「過ぎる」と苦しむように作られていて、食べ過ぎるとお腹が苦しくなりますし、それが習慣化するといずれ病となります。成長期の子供やハードな肉体労働者でない限り、高カロリーの食事を一日三食しっかり摂るのは食べ過ぎと思います。朝食をなるべく軽くしてみましょう。朝は固形物抜きの水分のみとし、昼・夕の一日二食とすればより理想的です。早朝から昼前までの時間帯は、目やに・鼻水・くしゃみ・尿量の増加など体の働きが排泄に向けられていて、食べ物を体に入れない方が出すべきものをしっかり出すこと(デトックス)が出来るからです。そして夕食は出来れば就寝の3時間前までに摂るようにしましょう。

また大食の方は得てして早食いです。良く噛んで食べることで食事に時間が掛かり、自然と食事量を減らすことが出来ます。早食いそのものも病の元です。食べ物に感謝しながら一口につき50回噛み、食べ物の味をよく舌で味わってから飲み込む習慣を身につけましょう。食べ方というのは知らず知らずのうちに身についた癖ですので、まず意識するところから初めて、根気よく直していきましょう。

丈夫で健康な体を作るには肉・牛乳・卵などの動物性食品の摂取が欠かせないというのは、そう思い込まされたものであり事実ではありません。日々の食事を菜食中心にすると腸内環境が改善し、体調も次第に良くなっていきます。主食は精製されていないものが良く、栄養価とデトックスの面から玄米>胚芽米>白米です。玄米に天日塩を加え炊飯したのものが一番お勧めですが、白米に発芽玄米や雑穀米を混ぜて炊いたものから初めてみてもよいと思います。