身近にある植物を通じて、季節の移り変わりを楽しみながら生きて行けると、心豊かな生活を送ることが出来るものです。植物と共に暮らすスペースが家の中や周りになければ、普段意識することのない空き地や道端に茂る雑草に目を向けてみてはどうでしょうか。猛暑続きで水も殆どない過酷な環境の中でさえ繁茂し続ける雑草は、信じられないほどの生命力の持ち主です。
あんなもの、綺麗な花が咲く訳でもなく、邪魔なだけで何の価値があるのかと思われる方も多いでしょう。街路樹の根元や街中の空き地が雑草で覆われると、すぐに空き缶やペットボトルなどのゴミ捨て場と化してしまいます。
彼らも姿は違えど私達と同じようにみなみな生きていますし、無機質な都会の空間を自然の氣で潤してくれる掛け替えのない存在です。なにより土から生まれる草木が無ければ人も獣も虫も絶滅します。植物の緑はエネルギーと酸素を作り出すだけでなく、スマホやパソコンの長時間使用で疲れた眼を唯一癒してくれる、とてもありがたい存在でもあります。また雑草の蔓延る地面は猛暑下でも地表温度が適度に保たれ、うちの猫達も本能的にそれを知ってか、真夏の日中は草むらのなかに潜んで上手に暑さを凌いでいます。
今地球上から生きものが次々と姿を消しています。スルメイカ、サケ、サンマ、カツオ、ウナギ稚魚・・・どれも記録的不漁が続いています。サンマの缶詰は昨年から値段が倍になり、健康食品として人気のサバ缶も近々20%値上げになるようです。播磨地方の春の風物詩イカナゴのくぎ煮も、昨年に続き今年も記録的な不漁に見舞われています。異常気象、海洋汚染、乱獲などの人為的な影響により、海の生き物が姿を消しています。地上の植物もまた姿を消しつつあります。身の回りに草木があるうちに、草木に目を向け、大切にいたしましょうm(__)m
耐え難い猛暑のなか、増え続ける雑草。
今年は珍しい年で、庭にいちごの実がなったり、百合の花が咲いたりしています。すべては変化の中にあり、決して同じ春夏秋冬(はるなつあきふゆ)はありませんね。