シェディングと漢方2

(難治性湿疹の症例) 
非接種の48歳の男性。職場で複数回接種者との接触等により何度かシェディングによる体調不良に陥っており、一度は強い全身倦怠感から長期休養を余儀なくされました。

その後職場を変えるも、本年4月20日頃全身に熱感と強い痒みを伴う湿疹が出現し、手持ちのフルボ酸スプレーも効果なく4月26日当院を受診。職場環境及び既往歴より接種者からのシェディングが強く疑われました。

初診時所見(2024年4月26日)

イベルメクチン内服とグルタチオン注射により発赤は薄らいだものの頑固な痒みは変わらず、特に夜間に痒みが強く眠れないとのことでした。

2024年5月8日の所見 発赤軽減も痒みは変わらず

自宅ではエプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴やサプリ摂取などもされていました。湿疹部の熱感は皮膚表面よりやや深部に感じるといい、冷温浴でしっかり冷水に浸かると痒みがややましになるものの効果は一時的でした。治療を続けるも痒みが治まらないまま2週間後再び発赤が増強し、5月15日の血液検査では好酸球増多(1040/μL)を認めました。夜間の痒みによる長期の不眠と消耗から氣虚の状態に陥っており、5月20日より梔子柏皮湯(*)と補中益気湯を処方したところ一週間で湿疹は治癒しました。

2024年6月18日現在、湿疹の再発なし

(*)梔子柏皮湯(シシハクヒトウ)は山梔子、黄柏、甘草からなるお薬で、山梔子(サンシシ)とは梔子(クチナシ)の実です。クチナシは今ちょうど開花時期を迎えています。

シェディングと漢方1

人は誰でも五臓の肝・心・脾・肺・腎のどれか一つの臓に弱点があり(*)、その臓の弱さがその人の体質に反映されています。シェディングは脾や肺の弱い人が受けやすい傾向があります。

脾や肺の弱い人は共に副交感神経優位型でリンパ球優位型のアレルギー体質で、朝が苦手で午後~夕方から元気になり夜更しが得意です。臭いに敏感で靈的にも敏感な人が多いようです。そして脾の弱い人は胃が弱く甘いもの好きで冷え症であり、肺の弱い人は呼吸器系と肌が弱い傾向があります。

接種者から排出されるシェディング物質は呼吸器、皮膚、消化管を介して曝露者の体内に侵入しますが、脾(消化器系)や肺(呼吸器系と皮膚)の弱い人は侵入のバリアが弱いため敏感でありシェディングの影響を受けやすいのかもしれません。

シェディングには曝露物質そのものの毒性による症状と化学物質過敏症としての症状が混在しており、突然の鼻出血や皮下出血(あざ)など急性症状の多くが化学物質過敏症に見られる症状と一致しています。

出血は脾の弱さの顕れ(脾不統血)で、化学物質過敏症も脾や肺の弱い人が発症する傾向があり、シェディングを受けやすい人はもしかすると化学物質過敏症の予備軍なのかもしれません。

なので二酸化塩素による空気清浄や二酸化塩素水の飲用は、仮にシェディング対策として有効であっても、化学物質過敏症の発症の引き金になる可能性があり、避けるべきではないかと私は考えています。というのは一旦化学物質過敏症を発症すると、これまでと同じ環境で普通に日常生活を送ることが極めて困難になってしまうからです。

接種者との接触や狭い同一空間での曝露によるシェディングの湿疹には、フルボ酸のスプレーが有効ですが、漢方薬の消風散の頓服も効果があり、1~2回の頓服で改善します。特に夜間に痒みの強いものに良く効きます。またフルボ酸が無効の頑固なシェディングの湿疹にも消風散(人により補中益気湯を併用)2~3回/日の服用で良くなることがあります。

接種者に直接触れなくてもスーパーのような接種者が多く集まる空間ではシェディング湿疹のリスクが高く、店内やレジが混んでいる時間帯を避けて利用することが望ましいでしょう。

また紙は化学物質を非常に良く吸着するので、接種者から手渡された紙や病院・薬局で処方された薬袋や薬包などに触れるだけで湿疹やその他のシェディング症状が出ることがあります。その場合は紙を数日天日に干すことで影響が軽減されます。

通勤電車内や換気の悪い職場でお腹が張って苦しいというのもシェディング症状の一つです。これは曝露物質による酸化ストレスが引き起こす症状と思われ、心因性ストレスや食事の影響(腸内環境悪化)が原因の過敏性腸症候群と同様の状態です。

このお腹の張りには桂枝加芍薬湯が効き、桂枝加芍薬湯単独で効果が今一つの場合は四物湯か(胃の弱い人は)当帰芍薬散を併用すると良いです。

(*)東洋医学の臓は西洋医学の臓器とは異なるもので、肝=肝臓、腎=腎臓ではありません。

梅雨入りが迫り、黄色く熟しつつある梅

イチジクの初なり(奥の小さい実は本なり)。初なりの実は本なりより一回り大きいですが、完熟でも甘味が弱くやや水っぽいです。

やりたい放題

2024年4月7日18時頃の神戸市上空のケムトレイル。まさにやりたい放題です。

これが現状です。空から有害物質がばら撒がれているので、食べ物や飲み物に気を付けるだけでは十分とは言えません。心身の健康を維持するためには、とにかく有害物質のデトックスが欠かせません。

私は幸いにも花粉症はないのですが、このような降下物の多い日に外に出ると目の痒みが酷いです。

ところが山の中にはいると、空気が清浄なのと木の茂みで降下物からある程度逃れることが出来るのでしょうか、ピタッと目の痒みが止まりました。写真は今日の六甲山のタムシバです。

6~7回接種の人

6~7回接種を受けても、不思議なことに一見以前と変わらず元気な人がいます。

ですが体が何の影響も受けずに済むことはやはりあり得ないようです。

多くはある時期に突然異変が顕在化します。

全身の血管がダメージを受けて老化が進み、外見が一気に老ける人。

酸化ストレスによる下肢痛でまともに歩けなくなる人。

悪性リンパ腫やいきなり末期癌を発症する人など・・・

思い込みを利用され、思考を操られた結果です。

お気の毒ですが、誰のせいでもなく自身の選択の結果です。

何事も経験とはいえ、苦を通しての学びは出来れば避けたいものです。

繰り返さないためには思い込みを捨て、

真偽を見極めようとする心を培うことでしょうか。

寒暖差への対応

今年の冬のように寒暖差が大きいと、自律神経の調節機能に大きな負担が掛かり、疲労倦怠感、頭痛、肩こり、めまい、食欲不振、便秘、下痢、アレルギー症状など様々な心身の不調が起こりがちです。

暖かい日から急激に気温が下がったときに症状が現れやすいので、寒さ対策が重要になります。体を冷やさないこと、特に首の周りは自律神経が集まっているので首周りを冷やさないこと、可能であれば日に2回お風呂に入るもの良いです(朝は長く入るとやる気がなくなるので短めで)。鍋料理や粕汁など体の芯から温まるものを食べましょう。緑茶やコーヒーは量が過ぎると体が冷えるので、なるべくほうじ茶にしましょう。

厳しい外の環境で暮らしながら、幼少期の猫風邪以外は9年間病気知らずのポンちゃんですが、今月上旬に突然激しい咳のような空えずきのような発作を度々起こすようになりました。

丁度去年チョロちゃんの体調が急変した時と重なり、飼い主としてかなり心配しましたが、発作時以外はまあまあ元気で、ネットを検索してみたところ、寒暖差により誘発されやすい「逆くしゃみ」という生理現象であることが分かりました。

去年までは氷点下の日でも底に落ち葉を敷いただけの上の空いた段ボール箱で丸くなって寒さを凌ぎ、それでも風邪ひとつ引かず元気一杯でした。

庭に雑草の干し草と落ち葉を敷きポンちゃんの休憩場所を作りました。干し草だけだとそのまま座りますが、落ち葉を敷くと必ず後ろ足で落ち葉を蹴ってくぼみをつくりそこに座ります。

冬毛でまるまるしています。

だるまさんのようなおしり

寒さ対策に電気マットの床暖つき準閉鎖式段ボールハウスを2つ作りました。右の消毒器と書いてあるハウスは今年の1~2月にも使っていたもので、こちらの方にばかり入り、左の内装がさらに防寒仕様になっているこの冬新作のハウスには入りません。ちなみに防寒対策のお陰か、逆くしゃみは2週間で治まりました。

出入口の穴からこちらをじっと見ています。

人間の寒暖差対策について書くつもりが、途中から猫ちゃんの対策になってますね(笑)

冷えに注意

昔から冷えは万病の元と言われるように、体の冷えは本当に侮れません。免疫力が低下し流行りの感染症に罹りやすくなりますし、最近の得体の知れないモノへの暴露の影響も受けやすくなるようです。

薄着は禁物、特に足元を冷やさないようにしましょう。毎日熱いお湯に浸かりましょう。温かい食べ物、体を温める食材を摂りましょう。寝る時も十分保温に努めましょう。

しっかり冷え対策するだけでも、かなり病気を遠ざけることが出来ますし、冷えによる不調は体を温めるだけでも自然と回復してゆきます。

体調管理の重要性

シェディングの影響は、極力暴露を回避し有効とされる食材やミネラル、サプリを日々摂取するなど対策していても、体調が万全でないと症状が出やすいように思います。

あらゆる「過ぎる行為」は体調不良、免疫力低下の元であり、し過ぎることの多くが癖になってしまっているものなので、普段から意識して一つ一つ見直すようにしましょう。そして体を休めること肉体を労わることをもっと意識しましょう。

休むことに罪悪感を感じてしまうのは、そのように意識に刷り込まれたからであり、無理をするのは肉体が望むことではありませんから、心身の健康を最優先するようあらためて自分に言い聞かせましょう。

電磁波の影響に関しても、最近はどうしてもスマホ、タブレット、パソコンなどを見る時間が長くなりがちですが、だらだらと見てしまうとかなりの電磁波被爆になりますので、時間を決めて使うことが望ましいでしょう。

またスマホは夜中など使わないときはなるべく機内モードにし、寝るときは体から(特に頭から)出来るだけ離して置くようにしましょう。電子機器等から発せられている電磁波は、多くの人が考えているよりも遥かに有害なものです。

また食べ物は言うまでもなく、飲み水にも注意を払いましょう。水道の蛇口から出る水をそのまま飲んで良いものかどうかも、一度自分でよくよく調べてみましょう。

淡路島側から望む明石海峡(2023年11月)

明石海峡で水揚げされるちりめんじゃこは身が締まっていて特に美味しいそうです。明石海峡の速い潮流の中を必死で泳いでいるので、他の海域のちりめんじゃこより身が締まっているとか。淡路サービスエリアやハイウェイオアシスでよく買って帰りますが、ちりめんじゃこの身が締まっているとか、本当に食べて分かるんでしょうかね?(笑)

インフルエンザワクチン後の湿疹

50代の男性が今月初旬に他院でインフルエンザワクチン接種を受けたところ、接種後2日目に四肢および体幹に湿疹が出、皮膚科で飲み薬と塗り薬を処方されるも、激しい痒みで仕事に出られず夜も眠れないとのことで、当院を受診されました。

インフルエンザワクチンは今まで何度も受けてきたが、接種後にこのような湿疹が出たのは初めてとのことです。小学生の子供も同じ日に一緒にインフルエンザワクチンを受け、やはり接種後2日目に四肢に湿疹が出たとのことで、この患者さんはワクチンが原因ではないか?と言われていました。

画像の部位以外に、左胸腹部、両股部にも広い範囲に同様の湿疹が出ていました。この方は以前に強い背部痛で当院を受診されており、治療により痛みは軽快しましたが、1回目のコロナワクチン接種直後に全く同じ痛みが出現したため、コロナワクチンは1回で止められました。

ワクチン接種後の皮膚のかゆみ、発赤、湿疹自体は珍しいことではなく、湿疹の出現には体調面やストレスなども大きく関与しますので、今回受けたインフルエンザワクチンの成分が原因とは言い切れませんが、このような広範囲の湿疹は比較的稀と思われ(知り合いの小児科医も経験がないとのこと)、一例として挙げてみました。

この患者さんは皮膚科で処方されたステロイド軟膏と抗アレルギー剤の内服では一向に痒みが治まらず、夜が全く眠れないので、この寒さのなか患部に扇風機を当てて冷やし、夜中の激しい痒みを何とか凌いでいたそうです。

当院では発赤と痒みに対し黄連解毒湯の処方とグルタチオン注射を行い、湿疹は改善しつつあります。

薄れる季節感

日差しにこそ秋特有の物悲しさが漂うものの、日中の汗ばむ陽気は秋とは思えない異様さですね。これだけ昼夜の寒暖差が大きいと、油断から夜中に寝冷えしやすく体調を崩しがちです。体の冷えは免疫力の低下に繋がるので油断は禁物です。と言いつつ、暑がりなので部屋の網戸を閉め忘れて寝てしまうとか、個人的によくやらかしています(汗)

桜の葉がほんのりと色づき始めました。

柿の葉の紅葉。スーパーで買った種なし柿にいくつか種があり、植木鉢に撒いてみたところ発芽しました。この木は2年目で、実がなるまであと6年。