急病時の食事

風邪や胃腸炎などで食欲がないときには、無理に食べないようにしましょう。「食欲がない」ということは、「今は食べ物を入れないで」というからだからのメッセージですので、食べない方が早く治ります。犬、猫、野生動物は病気になると、自然に治るまで何も食べずにひたすらじっとしています。「消化吸収」というのは多大なエネルギーを要する作業で、急病の時に食べてしまうと、「免疫の働き」に注がれるべきエネルギーがその分だけ「消化吸収」に回されてしまうからです。ですからからだに病気治しに専念してもらうには、水分補給のみにして食べ物は摂らずに過ごす方が良いわけです。外傷の場合も同じ理由で、怪我や傷の化膿などは食事を出来るだけ軽くしておいた方が順調に治ります。「無理をしてでも食べて体力をつける」という思い込みを一旦外して、からだの声に素直に耳を傾けてみませんか。