生きものいろいろ2

自然薯 むかごでどんどん増えます。冬の時期に蔓を辿り地中深く掘り進めると、細長く曲がりくねった自然薯が取れますが、途中で折れやすいので、なかなかまるごとうまく取れません。栄養満点で味もねばりも素晴らしいものがあります。

エノコログサ この時期あちこちに生え、穂が出ています。誰もが目にしたことのある雑草の代表のような草ですが、イネ科の野草で、この穂の種子は稗のように食べられるそうです。

イネ科の草だけあって用途もいろいろ。冬に抜いて干し草にしたものは、かぼちゃの座布団になったり、猫達の冬用マイハウスの敷きものになったり、いろいろ使えます。

3月下旬に蒔いたかぼちゃの種から、無農薬無肥料の自然栽培(ほったらかし栽培かも(^_^;))で立派なかぼちゃが出来ました。収穫まであともう少しです。

干しエノコログサの敷物で満足そうなマイハウスのチョロちゃん

野生のイチゴも次々と出来ています。最大で大きさ1.5cmなのがちょっと残念ですが(苦笑)

人は草木、虫、獣達と共に仲良く暮らす事が出来ます。刷り込まれた常識でこれは人に良いものこれは悪いものと区別せずに、みなみな貴び大切にすれば、その想いに必ず応えてくれます。生きものみなみな大切に、お願いいたしますm(__)m

胃の病の隠れた症状

胃が悪くなると、普通はみぞおちに痛みや不快感が出ますが、みぞおちには自覚症状がなく、胃の症状が脇腹や胸の乳房のあたりの痛みとして現れ、胃以外の病気と診断されることがあります。

胃炎であれ胃潰瘍であれ、ある程度胃が荒れていると必ず所見として現れる箇所が背骨の肩甲骨の間、正確には第5胸椎棘突起と第6胸椎棘突起の間で、本人が痛みを自覚していなくても、この箇所を押すと必ず痛みがありますので、この圧痛点が胃が荒れているかどうかの鑑別に役立ちます。

胃の不調はお薬の副作用によるものも多く、その代表は消炎鎮痛剤ですが、それ以外にも、最近よく処方されているお薬として、血液サラサラのお薬や骨粗鬆症のお薬があります。

動脈の血栓を予防する血液サラサラのお薬を飲んでいる方は、しばしばみぞおちのあたりが冷えています(手で触ってみると分かります)。これは薬の影響による胃粘膜の血流低下の現れであり、胃の痛みや不快などがなくても、胃が荒れています。

またビスフォスフォネートという骨粗鬆症のお薬を飲んでいる方は、胃の痛みや食欲不振などの症状がない方でも、みぞおちを押すとたいてい痛がられ、上記のように脇腹や左の乳房の下あたりに痛みを訴える方が少なくありません。

このようにお薬の副作用で胃を悪くしていても、一般的な胃の症状が現われない場合があることを知っておいてください。

生きものいろいろ

5月下旬からヤゴの羽化が始まっています。ヤゴの体長(上の抜け殻)の3倍近くのトンボになりました。これだけのからだが小さなヤゴのなかに折り畳まれて入っているとは驚きです。羽化したてで、まだ体が透き通っています。羽化しても飛べずに死んでしまうトンボも少なくないようですが、このトンボは無事飛び立って行きました~

フタボシテントウムシ 画像では分かりにくいですが食事中(羽のある虫を捕食)のようです。

ヤマトシジミ 同じく食事中です。

カボチャの雌花

ポンちゃん

いちご???

庭にいろんな雑草が生えていますが、今年は見慣れない草が小さな花をつけています。

全体像はこんな感じで、小さな赤い実が。

これ、ミニサイズですが、いちごのようなんですけど・・・

ひとつ食べてみたら、本当にいちごでした\(◎o◎)/!

いったいどこから来たのでしょう???

脚の付け根の痛み(鼠径部痛)

脚の付け根の鼠径部(そけい部)と言われる箇所に痛みがあり、脱腸(鼠径ヘルニア)かもしれないと外科を受診すると、痛みだけで脱腸のような膨らみはなく、診察の結果、鼠径ヘルニアではないと言われ、整形外科や内科にかかってもやはり異常なしとされ、結局痛みの原因は不明ということがあります。

鼠径部に痛みのある方は、へその直ぐ横のポイントや鼠径部とへその中間点あたりを押すとを痛みを訴えることが多く、漢方ではこれらは下腹部の瘀血(おけつ)の所見であり、鼠径部の痛みもまた瘀血の所見の一つとされています。

この西洋医学的には原因不明の鼠径部痛に対しては、瘀血を改善する桂枝茯苓丸、大黄牡丹皮湯、桃核承氣湯などの中から、その方の体質に合ったものを選んで処方すると、速やかに改善されることが多いです。

瘀血(おけつ):微小循環障害

下肢外側の痛み(足少陽胆経)

太腿や下腿の外側の痛みやしびれというと、まずは解剖学的に腰椎疾患から生じる症状と考えますが、MRIでは腰椎に異常がないか、あっても症状を来すほどの異常所見がない場合があります。

この場合、痛む箇所を指で押しながら丁寧に確認していくと、脇腹の丁度へそのレベルの箇所、第12肋骨の先端部など決まったポイントにも圧痛があり、十二経絡のうちの「足少陽胆経」と呼ばれる経絡に沿って痛みを自覚していることが多いようです。また「足厥陰肝経」という経絡にある「太衝(たいしょう)」という足の甲のツボにも圧痛を伴い、腹診では肋骨弓直下の緊張(胸脇苦満)、腹直筋の緊張などの所見を認めます。

このような身体所見を認める方に問診で尋ねますと、大抵何らかのストレスを抱えておられます。痛みのある下肢と同じ側の頚部交感神経節にも圧痛を伴っており、ストレスによる交感神経の過緊張状態が自律神経系の調整を担う「肝」の緊張をもたらし、「肝」や「胆」の経絡に沿った痛みとして現れたものと考えられます。この下肢外側の痛みには「肝」の緊張をほぐす芍薬甘草湯や芍薬甘草湯と抑肝散の併用が有効です。