立秋が過ぎ、酷暑の中にも日差しに秋の気配が感じられます。
棗(ナツメ)の実が熟しつつあります。
棗の実は甘く、これを乾燥させたものが漢方の生薬の大棗(たいそう)です。
棗の実は蟻の大好物で、熟しつつある実を常に狙っており、色よく熟した実を採ってみると、すでに蟻に先を越されていることがよくあります。
熟した実の皮に亀裂が出来るとそこから侵入します。また棗の木の枝にはバラよりもずっと鋭く細い棘があり、枝から垂れ下がる実に隣の枝の棘が刺さって皮に穴が開くと、この穴から侵入します。枝の鋭い棘はヒヨドリなどの鳥から実を守っているかもしれません。
棗の実は小さいですがリンゴのようなしゃきしゃきした食感で美味しいです。種の両端が鋭く尖っているもの特徴的です。