淡路島の局地的PM2.5大気汚染

前田日明さんが自身のYoutubeチャンネルで、このような動画を上げておられます。

2024年4月17日14時に淡路島北部を中心に異常な高濃度のPM2.5(265㎍/㎥)が計測されています。何が起きているのでしょうか?

動画の中で示されているスマホのwindy.comの画像を見ると、私の自宅・医院のあたりも異常な高濃度になっています。手帳の当日のメモを確認してみると、「風邪のようなだるさと腰痛」と書いてあります。

神戸市在住で当院通院中の化学物質過敏症&線維筋痛症の患者さんもこの動画を見られ、スケジュール帳のメモを確認されたところ

17日(水)車で移動中「空がひどく霞んでる、黄砂?」

18日(木)酷いめまいと吐き気

20日(土)、21日(日)ふらふらでしんどく家事出来ず

22日(月)酷い咳で東田外科胃腸科で咳止めを処方

5月23日(木)余りにしんどく動けないので脳神経内科受診

と当時の体調の異変が記録されていました。

この話を聞いて、この患者さんがその後二ヶ月くらい体調不良が続いていたのを主治医である私も思い出しました。

淡路島でいったい何が起きているのか?今後注視していきたいと思います。

*環境省大気汚染物質広域監視システム(そらまめくん)

因みに化学物質過敏症の方は、PM2.5、排気ガスなどの大気汚染物質だけでなく、洗濯洗剤、柔軟剤、化粧品、香水、消臭剤、消毒液、殺虫剤、たばこなど身の回りの日用品への暴露によっても同様の酷く耐え難い症状に見舞われ、一旦発作が起きると長期に渡り日常生活を営めないほどの状態に陥ります。このようなリスクと隣り合わせの日常を余儀なくさせられているのです。

見方を変えれば、これらの日用品は多くの人には急性の症状を起こさないものの、大気汚染物質と同様の有害物質であり、使い続けていると健康への影響が生じる可能性があると言えます。

化学物質過敏症についての認識及び理解の高まりと、日用品を含む衣食住環境の無害化が強く望まれます。