小麦タンパクのグルテンは腸内環境を悪化させる要因としてよく知られていますが、パンは材料がほぼ外国産小麦粉であり、残留農薬(グリポサート)やポストハーベスト(収穫後に使われる殺虫剤や防腐剤)の残量が多い点も大きな問題です。パンを常食しているとこれらの有害物質が絶えず腸に入り、腸内細菌叢にダメージを与えて腸内環境を一層悪化させる可能性があります。
国産小麦は外国産小麦より残留農薬も殺虫剤・防腐剤残量も少なく、タンパク質含量が少な目なのでグルテンも少なく比較的体に優しいと言えます。二つ前の記事の「パン屋 小麦生活」は神戸市内で小麦栽培・製粉・パン作りまですべて一貫して行っている貴重なお店です。
胃腸が弱く、冷え症で、甘いものを好み、夜更かし朝寝坊タイプで、アレルギー体質の人(脾虚の人)は小麦の摂取により過敏性腸症候群やアレルギー症状が悪化しやすいので、国産小麦のパンであっても常食は避けた方がよいでしょう。うどんやパスタなどたまに食べる程度のものも出来れば控えた方が良いですが、食べる場合はなるべく国産小麦のものを選びましょう。
また小麦食品は小麦粉から作られているので消化吸収が速く、お米に比べ食後の血糖値が上がりやすいので、糖尿病の人は朝のパンをやめお米を主食にすることをお勧めします。
やはり日本人の体にはご飯に豆腐やわかめの味噌汁、ぬか漬け、納豆、大根おろし、梅干し、海苔など、発酵食品主体の昔ながらの和食が合っています。
減塩の必要性は過度に喧伝されており、塩化ナトリウムだけの純粋な塩ではなくミネラルを豊富に含んだ海水塩であれば、食事で普通に摂る分には特に問題はなく、摂り過ぎにだけ注意すればよいでしょう。近年の猛暑では、逆に減塩に徹している人ほど熱中症に罹りやすくなります。
2025年7月6日の朝、セミの初鳴きに続いて、庭に小さなニイニイゼミの姿を見掛けました。自然界の梅雨が明けたようです。