我が家の猫家族の始まりは今から5年前、1匹の痩せた野良の黒猫の子供がうちの庭に忍び込み、そのまま居着いたのがきっかけでした。食べ物にありつき大きくなったその猫は、4年前の春、庭で3匹の黒猫の子供を生み、その頃からオカンと呼ばれるようになりました。
オカンの懸命な子育てもかかわらず、梅雨の長雨が災いしたのか、子供達は次々と猫風邪に罹り、次第に衰弱していきました。警戒心の強い野良猫の親子ゆえ近づくことも出来ず、ただ様子を見守るしかありませんでした。ある日の朝、最初に弱り始めた子が庭で息絶えていました。次に弱り始めた子は、もうもたないと思った翌日に忽然と姿を消しました。最期に残った子も次第に弱ってハエが集りだし、その数日後やはり庭で息絶えていました。わずか2ヶ月の命でした。庭で亡くなった2匹の子猫は、それぞれ庭に穴を掘って埋葬しました.。
最初の子供を立て続けに亡くしたオカンはその後しばらく姿を消し、次に姿を見せたときはまたお腹が膨らんでいました。2014年8月27日 再び庭に現われたお腹の大きいオカン ちょっと立ち直り早過ぎとちゃう?(笑)
そして9月の始めに生まれたのは、また3匹の黒猫でした。今度こそ子供達に元気に育ってもらおうと、私もオカンの育児に積極的に協力しました。まるで生まれ変わりのような3匹は皆すくすくと成長し、ポンタ(雄)、ミーコ(雌)、チョロ(雌)と名付けました。生後3週間 授乳中生後3ヶ月半 右からミーコ、チョロ(上)、ポンタ 授乳に疲れ、ぐったりするオカン
出産から6ヶ月、大事に大事に子供達を育ててきたオカンはまた発情期を迎え、子供達の成長を見届けると庭を出て行きました。親離れした子供達は庭の外へと行動範囲を広げて行きました。外飼いの地域猫として世話を続けるために、生後7ヶ月で去勢・避妊手術を施しました。生後7ヶ月 右からミーコ、チョロ、ポンタ
3匹の中で一番最初に懐いたミーコは独り立ちもはやく、1歳半頃から庭で見掛けることが少なくなり、いつしか姿を消しました。そしてポンタとチョロが私の元に残りました。ミーコちゃん 右はポンタ 1歳2ヶ月
オカンが最初に生んだ3匹の子供達は、亡くなると直ぐまた同じ母親を選んで転生し、今度は立派に成長して、最終的には前世と同じ居場所にそれぞれが落ち着きました。今日は子供達の4歳の誕生日。みんなまた傍に来てくれてありがとう。オカンもありがとう<(_ _)>