熱中症のリスク

梅雨明け前の猛暑で異常な蒸し暑さが続いています。蒸し暑い日は特に熱中症になりやすく一層の注意が必要です。

高温下で汗が出るのは体温調節の働きによるもので、汗が皮膚の表面で蒸発するときに熱が奪われる(気化熱)ことにより体温の上昇を防いでいます。ですが湿度が高いと汗が蒸発しにくく体内に熱が籠り、熱中症になりやすくなります。

コロナ感染者の増加でまたマスクを着用している人が増えていますが、高温多湿下でのマスクは呼気からの放熱が妨げられて首から上に熱が籠り、熱中症になりやすく危険です。暑さにやられて気分が悪くなった時はすぐにマスクを外すことです。

そもそもマスクもワクチンもコロナの感染を防げないし、ワクチンに至っては打てば打つほど免疫力が低下して罹りやすくなり、有害無益でしかありません。

外ネコのポンちゃんはこの猛暑のなか、日中は庭から出て医院と自宅の間の日の当たらない風通しの良い場所に避難しています。

瘦せてゆく人

定期通院の患者さんで見る度に痩せてゆく人がいます。二ヶ月で10kg減など急激に痩せる人もいます。いずれも食欲は変わりなく他の自覚症状も特にありません。

検査をしても糖尿病や甲状腺異常など急激な痩せをきたす疾患はありません。心理・社会的ストレスを受けている訳でもなく、うつ病でもありません。

無症状のまま急速に進行する癌などは精密検査でないと分かりませんが、少なくとも一般的な検査では癌を疑う異常所見はありません。

痩せてゆく人に共通するのが過去に酸化ストレスによる疼痛(その多くが下肢外側痛)を発症している点です(痛みは加療により軽快)。そして最近特にこのストレス性疼痛を訴える人が増えています。その方々に共通するのが複数回のワクチン接種歴です。

痩せてないネコのお尻

痩せてないネコの顔 

シェディングと漢方2

(難治性湿疹の症例) 
非接種の48歳の男性。職場で複数回接種者との接触等により何度かシェディングによる体調不良に陥っており、一度は強い全身倦怠感から長期休養を余儀なくされました。

その後職場を変えるも、本年4月20日頃全身に熱感と強い痒みを伴う湿疹が出現し、手持ちのフルボ酸スプレーも効果なく4月26日当院を受診。職場環境及び既往歴より接種者からのシェディングが強く疑われました。

初診時所見(2024年4月26日)

イベルメクチン内服とグルタチオン注射により発赤は薄らいだものの頑固な痒みは変わらず、特に夜間に痒みが強く眠れないとのことでした。

2024年5月8日の所見 発赤軽減も痒みは変わらず

自宅ではエプソムソルト(硫酸マグネシウム)入浴やサプリ摂取などもされていました。湿疹部の熱感は皮膚表面よりやや深部に感じるといい、冷温浴でしっかり冷水に浸かると痒みがややましになるものの効果は一時的でした。治療を続けるも痒みが治まらないまま2週間後再び発赤が増強し、5月15日の血液検査では好酸球増多(1040/μL)を認めました。夜間の痒みによる長期の不眠と消耗から氣虚の状態に陥っており、5月20日より梔子柏皮湯(*)と補中益気湯を処方したところ一週間で湿疹は治癒しました。

2024年6月18日現在、湿疹の再発なし

(*)梔子柏皮湯(シシハクヒトウ)は山梔子、黄柏、甘草からなるお薬で、山梔子(サンシシ)とは梔子(クチナシ)の実です。クチナシは今ちょうど開花時期を迎えています。

シェディングと漢方1

人は誰でも五臓の肝・心・脾・肺・腎のどれか一つの臓に弱点があり(*)、その臓の弱さがその人の体質に反映されています。シェディングは脾や肺の弱い人が受けやすい傾向があります。

脾や肺の弱い人は共に副交感神経優位型でリンパ球優位型のアレルギー体質で、朝が苦手で午後~夕方から元気になり夜更しが得意です。臭いに敏感で靈的にも敏感な人が多いようです。そして脾の弱い人は胃が弱く甘いもの好きで冷え症であり、肺の弱い人は呼吸器系と肌が弱い傾向があります。

接種者から排出されるシェディング物質は呼吸器、皮膚、消化管を介して曝露者の体内に侵入しますが、脾(消化器系)や肺(呼吸器系と皮膚)の弱い人は侵入のバリアが弱いため敏感でありシェディングの影響を受けやすいのかもしれません。

シェディングには曝露物質そのものの毒性による症状と化学物質過敏症としての症状が混在しており、突然の鼻出血や皮下出血(あざ)など急性症状の多くが化学物質過敏症に見られる症状と一致しています。

出血は脾の弱さの顕れ(脾不統血)で、化学物質過敏症も脾や肺の弱い人が発症する傾向があり、シェディングを受けやすい人はもしかすると化学物質過敏症の予備軍なのかもしれません。

なので二酸化塩素による空気清浄や二酸化塩素水の飲用は、仮にシェディング対策として有効であっても、化学物質過敏症の発症の引き金になる可能性があり、避けるべきではないかと私は考えています。というのは一旦化学物質過敏症を発症すると、これまでと同じ環境で普通に日常生活を送ることが極めて困難になってしまうからです。

接種者との接触や狭い同一空間での曝露によるシェディングの湿疹には、フルボ酸のスプレーが有効ですが、漢方薬の消風散の頓服も効果があり、1~2回の頓服で改善します。特に夜間に痒みの強いものに良く効きます。またフルボ酸が無効の頑固なシェディングの湿疹にも消風散(人により補中益気湯を併用)2~3回/日の服用で良くなることがあります。

接種者に直接触れなくてもスーパーのような接種者が多く集まる空間ではシェディング湿疹のリスクが高く、店内やレジが混んでいる時間帯を避けて利用することが望ましいでしょう。

また紙は化学物質を非常に良く吸着するので、接種者から手渡された紙や病院・薬局で処方された薬袋や薬包などに触れるだけで湿疹やその他のシェディング症状が出ることがあります。その場合は紙を数日天日に干すことで影響が軽減されます。

通勤電車内や換気の悪い職場でお腹が張って苦しいというのもシェディング症状の一つです。これは曝露物質による酸化ストレスが引き起こす症状と思われ、心因性ストレスや食事の影響(腸内環境悪化)が原因の過敏性腸症候群と同様の状態です。

このお腹の張りには桂枝加芍薬湯が効き、桂枝加芍薬湯単独で効果が今一つの場合は四物湯か(胃の弱い人は)当帰芍薬散を併用すると良いです。

(*)東洋医学の臓は西洋医学の臓器とは異なるもので、肝=肝臓、腎=腎臓ではありません。

梅雨入りが迫り、黄色く熟しつつある梅

イチジクの初なり(奥の小さい実は本なり)。初なりの実は本なりより一回り大きいですが、完熟でも甘味が弱くやや水っぽいです。

6~7回接種の人

6~7回接種を受けても、不思議なことに一見以前と変わらず元気な人がいます。

ですが体が何の影響も受けずに済むことはやはりあり得ないようです。

多くはある時期に突然異変が顕在化します。

全身の血管がダメージを受けて老化が進み、外見が一気に老ける人。

酸化ストレスによる下肢痛でまともに歩けなくなる人。

悪性リンパ腫やいきなり末期癌を発症する人など・・・

思い込みを利用され、思考を操られた結果です。

お気の毒ですが、誰のせいでもなく自身の選択の結果です。

何事も経験とはいえ、苦を通しての学びは出来れば避けたいものです。

繰り返さないためには思い込みを捨て、

真偽を見極めようとする心を培うことでしょうか。

インフルエンザワクチン後の湿疹

50代の男性が今月初旬に他院でインフルエンザワクチン接種を受けたところ、接種後2日目に四肢および体幹に湿疹が出、皮膚科で飲み薬と塗り薬を処方されるも、激しい痒みで仕事に出られず夜も眠れないとのことで、当院を受診されました。

インフルエンザワクチンは今まで何度も受けてきたが、接種後にこのような湿疹が出たのは初めてとのことです。小学生の子供も同じ日に一緒にインフルエンザワクチンを受け、やはり接種後2日目に四肢に湿疹が出たとのことで、この患者さんはワクチンが原因ではないか?と言われていました。

画像の部位以外に、左胸腹部、両股部にも広い範囲に同様の湿疹が出ていました。この方は以前に強い背部痛で当院を受診されており、治療により痛みは軽快しましたが、1回目のコロナワクチン接種直後に全く同じ痛みが出現したため、コロナワクチンは1回で止められました。

ワクチン接種後の皮膚のかゆみ、発赤、湿疹自体は珍しいことではなく、湿疹の出現には体調面やストレスなども大きく関与しますので、今回受けたインフルエンザワクチンの成分が原因とは言い切れませんが、このような広範囲の湿疹は比較的稀と思われ(知り合いの小児科医も経験がないとのこと)、一例として挙げてみました。

この患者さんは皮膚科で処方されたステロイド軟膏と抗アレルギー剤の内服では一向に痒みが治まらず、夜が全く眠れないので、この寒さのなか患部に扇風機を当てて冷やし、夜中の激しい痒みを何とか凌いでいたそうです。

当院では発赤と痒みに対し黄連解毒湯の処方とグルタチオン注射を行い、湿疹は改善しつつあります。

ストレス性疼痛

立つとお尻から太腿の外側にかけてジーンと痺れるような痛み脇腹から腰にかけての痛み後頭部から肩にかけての痛み、これらの痛みは東洋医学でいう十二経絡のうちの足少陽胆経に一致した痛みで、社会・心理的要因、物理的環境、化学物質暴露などのストレスが原因で体に痛みが生じるストレス性疼痛と考えられます。

心身がストレスを受けると身体は酸化ストレス状態となり、酸化ストレスへの対応で肝が過緊張状態に陥ると、最初に氣の滞りの影響が顕れるのが肝に直結している足少陽胆経で、太腿の外側(環跳~風市)、脇腹から腰(帯脈、京門)、後頭部から肩(風池、肩井)など経絡上の経穴(ツボ)に一致して痛みが生じ、また肝血虚の状態に陥っていることから、よく脚がつったりこむらがえりにもなります。自発的な痛みはなくとも、経穴を押さえると強い痛みが生じる(床に膝をつくと膝の外側やや下の陽陵泉がズキッと痛むなど)こともあります。

また各経絡は繋がっているので、足少陽胆経以外にも足少陰腎経の神蔵(胸部の鎖骨と乳頭の中間あたり)、手太陽小腸経の臑兪(腕の付け根)、天宗(肩甲骨)、聴宮(耳(耳珠)のすぐ前)、小海(肘の骨の出てるところ)などにも痛みが顕れます。机に肘をつくとズキッと痛むのは小海の痛みです。

これらのストレス性疼痛には酸化ストレスを処理する抗酸化物質の投与と肝の緊張を和らげる芍薬が有効で、心理的ストレスのみの状態であれば桂枝加芍薬湯+四物湯、胃の弱い人は桂枝加芍薬湯+当帰芍薬散で多くが改善します(改善には少なくとも2週間はかかります)が、コロナワクチン接種など化学物質暴露による過度の酸化ストレス状態では、酸化ストレスを処理するグルタチオンが枯渇状態となるため漢方のみでは不十分で、グルタチオン(+ビタミンC)点滴が必要です。

ワクチン接種が始まってから、年齢を問わず杖をつく人をよく見かけるようになりましたが、脚に荷重が掛かるとお尻から太腿の外側(足少陽胆経)が痛むために杖を利用しているのかもしれません。

これらの痛みの箇所は線維筋痛症に特徴的な圧痛点と悉く一致していることと、グルタチオン点滴が線維筋痛症の疼痛に有効であることから、線維筋痛症も酸化ストレスの関与が推測されます。当院では自費診療ですが線維筋痛症にグルタチオン点滴を行っております。

ポンちゃんのお尻

別角度から

残暑の厳しさは半端ないですが、ニャルソックで不審な縄張り侵入者も姿を消し、最近はストレスも減っているように見受けられます。

シェディング対策 (更新、2023.08.08加筆修正)

このところ職場や人混みなどで独特の異臭とシェディングの影響がさらに強まっているようです。シェディング対策の基本は暴露の回避と解毒です。

1.暴露の軽減に有効なのは空間の換気、活性炭フィルター空気清浄機の利用、活性炭マスクで、デスクワークで殆ど移動出来ない方は、追加でパーソナル空気清浄機(カルテック社MY AIR)の利用、さらに卓上に吸湿木炭(または竹炭)を置くとよいでしょう。同じ人と接しても広い空間と狭い空間では受ける影響が大きく異なります(暴露物質の濃度の違いによる)ので、可能な限り空間の換気と清浄化に努めます。通常の活性炭マスクで不十分な場合はキーメイトマスクが役立ちます。

2.解毒は控えめの食事(理想は朝食抜きの半日断食)と竹炭の摂取を基本に、N-アセチルシステイン(NAC)1500㎎/日+亜鉛10~50㎎/日を。NACの効果を期待するには1500㎎/日以上必要で、全量を1日1回服用(朝と晩に分けない)、亜鉛は夜の方が吸収が良いです。ビタミンC(アスコルビン酸)の併用もお勧めですが、ビタミンCは摂取量1000㎎/日を超えると消化管からの吸収率が下がり、下痢などを起こすことがありますので、人によって量の調整が必要です(竹炭も量が多いと下痢しますので各自で適量に調整)。

3.以上の対策でもだるさ、吐き気、動悸、胸部痛などでお困りの場合は、タウリン2000~3000㎎配合の栄養ドリンクが有効なことが多いです。但し栄養ドリンクは無水カフェイン50㎎が配合されており常飲はお勧め出来ません。非常時の屯用とされて下さい。

4.化学物質過敏症の処方であるタウリン散98% 2000~3000mg/日+アスコルビン酸原末(またはシナール配合顆粒)400~600㎎/日はシェディングの症状にも有効で、タウリン配合ドリンクの替わりに、タウリン散またはタウリン散+シナール配合顆粒を服用されている方もおられます(自費診療扱いですが、当院で処方可能です)。

また5G波を避けるために、スマホの設定は4Gに。SNSやYouTubeの見過ぎには気を付けましょう。

仕事などで無理をし過ぎないことです。

健康を第一に休めるときは休み、眠いときは眠りましょう。

心配し過ぎないこと、くよくよしないこと、与えられているのはあたり前でないこと。日々楽しく笑って過ごすこと。

人の上下や競い合いを手放すと楽になれます。「自分は自分でええとこあるしな~」と思えれば楽になれるかも(笑)

そのへんに生えている雑草、どれが上とか下とかなく、ただ違っているだけ。みなみな初めから特別であり、みなみな素晴らしい。