ドクダミ茶

ドクダミはその独特の臭いと旺盛な繁殖力のために歓迎されない雑草のひとつですが、お茶にして飲むと高いデトックス効果があります。

庭に自生しているドクダミ。採取時期は花が咲く5月中旬~梅雨入り前が適しており、茎を地面近くから刈り取ります。ドクダミは道端や空き地などそこらへんに自生していますが、お茶の原料として採取するには、なるべく空気の綺麗な場所に生えているものにした方がよいでしょう。

採取したドクダミを水で綺麗に洗い、根元を数本ずつひもで束ねて吊し、葉がかさかさになるまで数日間日陰干しします。乾燥させることによりドクダミ特有の臭いはなくなります。

日陰干ししたドクダミをハサミで小さく切り、ざるに広げてさらにカラカラになるまで天日干して、出来上がりです(^_^)

出来上がった茶葉は乾燥剤と一緒に茶筒や瓶などに入れて保存し、なるべく早くお茶にして飲み切ります。出来上がりが湿気の多い梅雨の時期でカビが生えやすく台無しになることがあるので、日にちが経った茶葉はプライパンで軽く煎って水分を完全に飛ばすとよいでしょう。

茶葉を中火で15分間煮出して、ドクダミ茶の出来上がりです。あの独特の臭いは全くなく、冷たく冷やして飲むと癖のないスッキリした飲みやすい味です。

いきものいろいろ7

近畿地方は夏至を過ぎてもまだ梅雨入りしないという異例な今年。完熟梅の自然落下が始まっているので、自然の暦からすると梅雨になっていなければならないはずですが・・・(6月26日ようやく梅雨入り)

アオスジアゲハが梅の木で羽を休めています。

ひらひらと優雅に飛ぶウメエダシャク。一見蝶のようですが蛾の一種です。幼虫は尺取り虫で、名前の通り梅の葉などを好んで食べます。

ナツアカネ。秋によく見掛ける赤とんぼ(アキアカネ)との違いは、こちらは羽の付いている胴体や眼も赤色をしています。

立派なクロアゲハが庭に飛来しました!

 

前から庭にいる黒猫チョロ。

我が家の黒猫チョロちゃんです。

 

病と心身のデトックス

病は辛く苦しいものですね。風邪やインフルエンザのようなごくありふれた一時的な病でも、その最中はなかなか辛いものです。ですが治った後に前よりも体がスッキリしているという感覚を誰もが一度は経験されたことがあるのではないでしょうか。

健康は本当にありがたいもので誰しもなるべく病にはなりたくないものですが、自分自身のこれまでの経験や日常の診療経験から、病には心身の浄化、すなわち心身に蓄積された毒を体外に排出するデトックスの働きがあるのではないかと私は考えています。身体的な病の治癒の過程で、体だけでなく心のデトックスも起こり得るということです。

例えば皮膚の下に皮脂の塊が出来てしこりになる粉瘤という病気で、これが化膿して痛み受診された患者さんが、切開排膿と皮脂のしこりの摘出で完治に至ると、「からだが軽くなったし何かモヤモヤしていた気持ちがスッキリして、以前ほど悪い感情を抱かなくなった」と言われました。その時はこの程度の病気ではたしてそんな事があるものか?単なる思い込みでは?と半信半疑でしたが、その後今度は体に見事な絵が描いてある強面で威圧感溢れる中年男性が、やはり背中の大きな粉瘤がひどく化膿した状態で来院され、機嫌を損ねないよう毎回まさに腫れ物に触るように接していましたが、初診から一ヶ月以上経て完治まであともう少しの頃になると、周りに笑顔を振りまきペラペラとしゃべる愛されキャラになっており、これが本当に同じ人間かと疑いたくなる変貌ぶりでした。

勿論これらは極端な例で、軽い病がひとつふたつ治った位で心の内面が根本的に変わることなどあり得ませんが、心とからだは繋がっており、体の病を通じて心に蓄積された負の思考・感情のデトックスが行われることがあるのだと実感した次第です。辛い病になってはじめて健康のありがたさを思い知るというのも、心の浄化の顕れかと思います。

そう考えると、インフルエンザなど本来薬に頼らなくとも自然に治る病気などは、養生して自然経過に任せ、心身のデトックスを図ることが望ましいと思われます。ワクチンで予防しようとしたり薬を使って少しでも早く治そうとするのは、社会的な側面からは分からなくもないですが、インフルエンザワクチンには予防効果はなく薬液に含まれる添加物の問題があり、また抗インフルエンザ薬も深刻な副作用がありかつ効果は限定的で特効薬と言うには程遠いものであり(一般に信じられているほどの効果はありません)、これらの必ずしも安全かつ有効とは言えない手段が積極的に推奨されるのは一種の洗脳と言ってよいでしょう。

トンボ羽化(追記)

雨上がりの朝、また次々とトンボが羽化しています。水面でもがき苦しんでいたトンボ。羽化の最後の段階で水に落ちてしまったのでしょう。羽が水に濡れ羽ばたくことも出来ません。水面からすくい上げて木の葉に留まらせると、数時間後に無事飛び立って行きました。

はるばる家の壁まで移動し、そこで羽化したトンボ。

蜘蛛の巣にとまって羽化したトンボ。何故わざわざこのような不安定で危険な足場を選んだのでしょうか?足場となる抜け殻が揺れて、このままでは飛び立てないのではないかと思い、様子を見計らって傍に指を差し出したところ、驚いて抜け殻から離れ、一旦私の服の袖に留まり、それから飛び立って行きました。

 

シンテッポウユリ。右回りの渦を描きながら新芽が伸びて行きます。とても神秘的な形ですね。日中は画像のように葉が寝ていますが、夜になると葉が上向きにピンと立っています。

 

くちなしの花が咲き始めました。上品な香りに癒されます。

 

今朝のポンちゃん。全体にでかいです(^_^)

 

トンボの羽化

一番上の画像の状態から約70分でこのように羽化しました。元のヤゴの体長の3倍くらいあります。

 

 

何の関係もありませんが、オマケです(^_^)

 

いきものいろいろ6

柚の花(5月19日)。花びらが5枚です。

大きさ5mm程度の小さな小さな棗(ナツメ)の花。自然受粉により幾つか結実しています。この実は大きくなると長径3cmくらいになります。熟すと赤茶色になり、ほんのり甘いリンゴのような食感です。熟した実を乾燥させた生薬が大棗(だいそう)で葛根湯や小柴胡湯、甘麦大棗湯など多くの漢方製剤に入っています。棗の花びらも5枚ですね。桜も梅も花びらは5枚です。

アメンボはどこからやってくるのでしょうか。以前山道を歩いていて、道の真ん中のくぼみのごく浅い水たまりにアメンボを見掛けました。周りに池などもなく、少し晴天が続けば蒸発して無くなってしまいそうな浅い水たまりにです。

シンテッポウユリ。昨年どこからか飛来した種が定着し花を咲かせました。今年はその球根から段々に葉が伸びています。

玄関にいた恐怖のカマドウマ。便所コオロギという別名もあります。今から45年くらい前、小学校の飼育委員をしていた時に、飼育小屋の掃除で溝の蓋を持ち上げると、突然このカマドウマが何匹も飛び出し、高く素早いジャンプを繰り返しながら近寄ってきました。バッタやコオロギは素手で掴めますが、彼らの姿形と挙動の不気味さは別次元でした。人には無害な虫とのことですが、長い触覚、屈曲した長い足、飛び跳ね方、そのどれもが心理的にかなり有害(笑)な虫と言え、平気な人は少ないでしょう。

あえて画像を小さくしてあります。