萌え出づる季節

昨年食材として買った自然栽培のかぼちゃの種を取っておき、先月庭の一角を耕し種を蒔いたところ、次々と芽を出し始めました(下のカタバミも芽を出しています)。庭の枯れ葉枯れ草を土に混ぜただけの無農薬無肥料栽培で、今年は果してどんなかぼちゃが出来るでしょうか。

いちじくも葉を出し始めました。最初から小さいながらもちゃんといちじくの葉の形をしています。葉脈の形と根の張り方は似ているそうですね。

時々土に触れましょう。家庭菜園用の土ではなく、山などで自然の土に触れ、本当の自然の良き氣を取り入れましょう。

連翹(レンギョウ)

庭のレンギョウです。桜の開花時期に可愛らしい黄色い花をつけます。実に消炎、利尿、排膿、解毒作用があり、漢方薬として使われています。エキス製剤では荊芥連翹湯(副鼻腔炎)、清上防風湯(にきび)、防風通聖散(肥満、便秘)、柴胡清肝湯などに入っています。

思い込み

私達が信じていることや常識と思っていることには、刷り込みによりそう思い込まされたものが多く、それは人の思考は簡単に操ることが出来るということでもあります。健康問題一つをとっても、「菌は不潔だから除菌すべき」「健康にはまず減塩(塩は体に悪い)」「牛乳で骨が丈夫になる」「熱、鼻水、下痢は悪い症状」など、例はいくらでもあります。
メディアや教育を通じて刷り込まれたものだけでなく、「皆がやっているから」「昔からそうだから」という慣習を通じた思い込みも数多くあります。
科学的根拠やエビデンスという言葉も、しばしば刷り込みの道具に使われています。根拠となるデータ自体が捏造されていれば、それは意図的に作られた結論(根拠)であり、意味がないものです。実際にそうしたことが行われています。
まずは常識を見直してみることからはじめて、何事も鵜呑みにせず、自らひとつひとつ真偽をよくよく確かめてみる必要があると思います。

除菌・抗菌

菌は不衛生の元であり健康を脅かす悪しき存在として、巷には除菌抗菌仕様の生活用品が溢れ、売れ筋となっていますが、私達は皮膚、口腔内、気道の常在菌や腸内細菌と共存し、お互いに活かし合いながら生きています。私達は細菌に支えられて生きているというこの事実を、ひとりひとりがよく考える必要があるのではないかと思います。薬用、除菌、抗菌と書かれた石鹸、ハンドソープ、ボディーソープを使い続けると皮膚の常在菌を殺してしまい、常在菌が担っている皮膚の免疫機能を損ねてしまいます。

それだけでなく、これらの抗菌石鹸の溶液を含む生活排水は浄水場で一旦処理されますが、その抗菌作用の化学物質は除去されないまま川や海に流れ出て、そこに暮らす生き物達に影響を与えます。川や海の汚染の約7割が生活排水によるものとされています。地球は私達人間だけでなく、動植物や微生物が暮らす場所でもあるのですから、生態系全体への影響を考えて、日常生活のひとつひとつを見直す必要があるのではないでしょうか。生き物を殺し続ければいつかこの地球上からいなくなります。現に一日に約100種、一年間に4万種類もの生き物が地上から姿を消しています。そしていずれ人間も無くなります。

すべてはバランスの上に成り立っています。「悪しき物を徹底的に排除すれば良き物だけになりうまく行く」という思い込みを見直す時に来ていると思います。

 

自分らしく生きる

自分ではないものになろうと無理をしていると苦しくなり、自分に見合った生き方が出来れば、楽に生きられるのではないでしょうか。無い物ねだりをやめて自分に与えられている良きところに目を向け、自分を活かす生き方が出来れば、自ずと縁ある人が寄り添い、共に喜び多き日々を送ることが出来るのでしょう。そんな風に生きて行けたら良いですね。

庭のポンタ、さっきまでニャーニャー甘えた声でまとわりついていたのに、ヒヨドリが木から降りてきた途端、鋭い狩猟の目つきに変りました(ヒヨドリは察知して逃げました)。獣は人ではなくあくまで獣であり、獣は獣として生き、獣にしか分からない喜びがあるのでしょう。