梅雨明け間近?

7月2日に今年のセミ第1号を見掛けました。庭を見回すとイチジクの葉に終齢幼虫の抜け殻がありました。イチジクは秋に落葉するので、恐らくこれが羽化第1号でしょう。初鳴きはまだですが(*)、セミの羽化が始まったということは、梅雨明け間近なのかも知れません。トンボの羽化もそろそろ終わりかけのようですのでその可能性もあります。だとすると6月26日にようやく梅雨入りした近畿地方は、今年は異例の短い梅雨ということになりますが、どうなるでしょうか。

(*)7月7日午前7時30分頃、セミの初鳴きです。

(追記)7月14日朝、未だにトンボの羽化が続いているので、梅雨明けはもう少し先なのかもです。

いきものいろいろ7

近畿地方は夏至を過ぎてもまだ梅雨入りしないという異例な今年。完熟梅の自然落下が始まっているので、自然の暦からすると梅雨になっていなければならないはずですが・・・(6月26日ようやく梅雨入り)

アオスジアゲハが梅の木で羽を休めています。

ひらひらと優雅に飛ぶウメエダシャク。一見蝶のようですが蛾の一種です。幼虫は尺取り虫で、名前の通り梅の葉などを好んで食べます。

ナツアカネ。秋によく見掛ける赤とんぼ(アキアカネ)との違いは、こちらは羽の付いている胴体や眼も赤色をしています。

立派なクロアゲハが庭に飛来しました!

 

前から庭にいる黒猫チョロ。

我が家の黒猫チョロちゃんです。

 

トンボ羽化(追記)

雨上がりの朝、また次々とトンボが羽化しています。水面でもがき苦しんでいたトンボ。羽化の最後の段階で水に落ちてしまったのでしょう。羽が水に濡れ羽ばたくことも出来ません。水面からすくい上げて木の葉に留まらせると、数時間後に無事飛び立って行きました。

はるばる家の壁まで移動し、そこで羽化したトンボ。

蜘蛛の巣にとまって羽化したトンボ。何故わざわざこのような不安定で危険な足場を選んだのでしょうか?足場となる抜け殻が揺れて、このままでは飛び立てないのではないかと思い、様子を見計らって傍に指を差し出したところ、驚いて抜け殻から離れ、一旦私の服の袖に留まり、それから飛び立って行きました。

 

シンテッポウユリ。右回りの渦を描きながら新芽が伸びて行きます。とても神秘的な形ですね。日中は画像のように葉が寝ていますが、夜になると葉が上向きにピンと立っています。

 

くちなしの花が咲き始めました。上品な香りに癒されます。

 

今朝のポンちゃん。全体にでかいです(^_^)

 

トンボの羽化

一番上の画像の状態から約70分でこのように羽化しました。元のヤゴの体長の3倍くらいあります。

 

 

何の関係もありませんが、オマケです(^_^)

 

いきものいろいろ6

柚の花(5月19日)。花びらが5枚です。

大きさ5mm程度の小さな小さな棗(ナツメ)の花。自然受粉により幾つか結実しています。この実は大きくなると長径3cmくらいになります。熟すと赤茶色になり、ほんのり甘いリンゴのような食感です。熟した実を乾燥させた生薬が大棗(だいそう)で葛根湯や小柴胡湯、甘麦大棗湯など多くの漢方製剤に入っています。棗の花びらも5枚ですね。桜も梅も花びらは5枚です。

アメンボはどこからやってくるのでしょうか。以前山道を歩いていて、道の真ん中のくぼみのごく浅い水たまりにアメンボを見掛けました。周りに池などもなく、少し晴天が続けば蒸発して無くなってしまいそうな浅い水たまりにです。

シンテッポウユリ。昨年どこからか飛来した種が定着し花を咲かせました。今年はその球根から段々に葉が伸びています。

玄関にいた恐怖のカマドウマ。便所コオロギという別名もあります。今から45年くらい前、小学校の飼育委員をしていた時に、飼育小屋の掃除で溝の蓋を持ち上げると、突然このカマドウマが何匹も飛び出し、高く素早いジャンプを繰り返しながら近寄ってきました。バッタやコオロギは素手で掴めますが、彼らの姿形と挙動の不気味さは別次元でした。人には無害な虫とのことですが、長い触覚、屈曲した長い足、飛び跳ね方、そのどれもが心理的にかなり有害(笑)な虫と言え、平気な人は少ないでしょう。

あえて画像を小さくしてあります。

いきものいろいろ5(追記)

オビカレハ。これが今年桜の木に大発生した毛虫の成虫の姿です。さなぎ(繭)から2週間で羽化しました(羽化したての成虫を掌に乗せてみました)。最大で5cmくらいある幼虫の大きさからすると、成虫は意外に小さいです。全体が枯れ葉色で羽に帯のような模様があるのでオビカレハという名前が付けられたのでしょうか。

正面から見たところ。虫全般が苦手な方は申し訳ありませんm(_ _)m

この蛾は卵から孵化した幼虫が桜の葉を食べて育ち、さなぎを経て成虫になったものです。草木は土から生まれるので、この蛾もまた元を辿れば土から生まれた生き物であり、地球が姿形を変えた存在とも言えます。

何故このようなあまり歓迎されない生き物が存在しているのか私には分かりませんが、やはり生態系にとって必要であるがゆえなのでしょう。

いきものいろいろ5

庭のイチゴの実が熟しはじめました。親指の爪大のミニサイズとはいえ、ちゃんとイチゴの味がします。

タンポポの種子。髪の毛一本さえ作れない人間の科学では到底不可能な、自然の造形美ですね!

カタバミも小さな花をつけ出しました。

朝陽に浮かぶカエデの新緑

今年も雑草が元気な庭でひとりくつろぐチョロちゃん。開放的な空間で喜びに浸っているようです。

早くも蚊が現われ、首筋が狙われています。見えますか?

チョロは特に気にしていないみたいですが・・・(^_^)

オビカレハ(蛾)の繭。今年は15年振りに桜の樹にオビカレハの幼虫(毛虫)が大発生し、おびただしい数の毛虫に新緑が食い尽くされ、桜の樹はほぼ丸坊主になってしまいました。ゴールデンウイークの終わり頃より幼虫が繭になりだし、写真のようにブロック塀の溝や木の枝葉などに長径2~3cmの黄色い繭を作っています(オビカレハの画像は検索されない方がよいでしょう)。

去年はクチナシの木にオオスカシバ(蛾)、ブドウの木にブドウスカシクロバ(蛾)の幼虫が大発生し、いずれも葉が食べ尽くされ丸坊主になりました。しかし木の生命力というのはたいしたもので、葉が食べ尽くされたくらいで枯れることはなく、すぐに新しい枝や新芽が出て、何事もなかったかのようにまた葉を茂らせていました。今年の桜も一旦丸坊主になった枝から新たな新芽が次々と出て、すでに50%くらい回復しています。

毛虫の食害に遭った木々のこうした様子を目にすると、多少毛虫が湧いたくらいでは何の問題もないことが分かります。これまでの経験では、毛虫が大発生しても数年で自然に収束し、いつの間にか見掛けなくなりますので、もしかすると定期的に大発生して風通しや下土への日当たりを良くする役目を彼らは担っているのかもしれません。

とは言え、おびただしい数の毛虫の群れというのは生理的に受け入れ難いものがあり、あの不気味さだけは本当に何とかならないものかといつも思います。


初夏2019

神戸市内の山ですが、山麓から山中、山腹にかけて、涼しげな花が咲いていました。

庭のスズランも開花。

去年から庭に自然繁殖しているイチゴ。なにもせずほったらかしですが、庭のあちこちに株が増え、ミニサイズのイチゴが幾つもなります。ミツバチ、アシナガバチ、シジミチョウなどが庭に飛んでくるので、自然受粉になっているのでしょう。

いきものいろいろ4

山登りの帰り道で法面の上にカモシカを見掛けました。このあたりの山域はカモシカの生息域で、よく見掛けます。この日は山中で鹿、雉、蛇などを見掛けました。

後ろ姿。可愛らしいですね~

谷筋から標高差600mほぼ直登の激登りで稜線に出ると、 馬酔木(アセビ)、タムシバ、ミツバツツジがあちこちで咲いていました。この稜線は あと1~2週間すればアケボノツツジ、シロヤシオの見事な花回廊になります。

思い込み(=洗脳)からの解放

私達は「地球は人間の所有物であり、幸福とは経済的豊かさである」という思い込みの中に生きています。思い込みというのは、自分で生み出したものではなく、そう信じ込まされたもの(=洗脳)です。誰もが信じて疑うことすらしなくなってしまうほど長い長い洗脳の歴史があり、今日に至っています。 資源という言葉を誰もが当たり前のように使っていますが、地球は人間の所有物であるという意識の顕れです。

誰一人として自分の力で生きている人はいません。酸素も食べ物も飲み物も着る物も住む家もすべて、地球・自然・生態系から頂いているものです。それらなしで生きて行けないのは分かりきったことですが、それでも私達は経済優先を手放せないでいます。それは経済的豊かさこそが幸福であると洗脳されてしまっているからです。

間違った思い込みにより地球上の何もかもが穢され、もう取り返しのつかないところまで来ています。命の要である大切な土・水・気が汚され続けています。山も海も川も生き物が次々と姿を消しています。私達人間も便利さや快適さと引き替えに、気がつけば健康を維持するのが困難なほど異常な衣食住環境下で暮らしています。それでも異常とは思わないようにさせられてしまっています。

地球を蝕む経済至上主義の洗脳から目を醒まし、私達を生かしてくださっている地球・自然・生態系を「破壊しない」「汚染しない」「略奪しない」生き方を、ひとりひとりが実践して行く時が来ています。

草木は時期が来たら自然に咲くのではなく、咲きたいという想いがあって、花を付けているのでしょう。